ソムリエからくるみ農家へ

今週のお題「自己紹介」


ワインの販売をするソムリエだった私が、東日本大震災で足元の地面が大きく揺れて、同時に生きていく価値観まで大きく揺さぶられた結果、「自分や家族が食べるものは、自分で育てられるようになりたい。」と思い立ちました。


近所でお世話になっていた篤農家から、60坪の休耕田を何とかお借りして、身一つとスコップ1本で、耕す暮らしをはじめました。


最初は作物が育つのがただただ嬉しくて、次から次にいろんな野菜を育てたのですが、畑にいる若者が希少だったこともあって、地域の大先輩が束になってご指導や助言をしてくれて、技術の習得が進みました。


数年そんな暮らしを続けていたところ、農家の高齢化が、ものすごいペースで進んでいることを肌身で感じ、農地を生産できる状態で維持していくことが、私のミッションではないかと思うようになりました。


その後、紆余曲折はありましたが、高齢で離農される方々や、お子さんが農業を継がない方の土地を引き継ぐ中で、くるみやりんごの果樹園とセットで水田がついて来ました。


地域の特産品で、ご近所に産地を代表する名人が集まっていることもあり、また白ワインと相性の良いことにも後押しされて、「くるみ」の栽培を中心にしていこうとなりました。


60坪スコップ1本から始めた耕す生活は、今春6000坪の面積まで広がり、これからどのような農場を形作っていくかという過程や、これまでの経験(特に失敗談)をまとめて、自分の中で整理するためにブログを書き始めることにしました。


日々の農作業内容や、農村生活で感じたことなども、農業の合間にまとめていきます。「未来を耕す」日々にお付き合いいただけると嬉しいです。


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